top of page

プラスチックごみ問題

​近年、海洋ごみ問題について目にすることが多くなりました。2050年には海洋生物をより多くなるのではないかと言われています。
85singo_Ocean-Cleaning-System.jpg
講演会 2020.1.13

鶴ヶ島から考える世界を覆うプラスチックごみ 講演会
 

2020年1月13日に市民情報連絡会(代表柏木美之)により「海洋プラスチックごみ問題とマイクロプラスチック」講演会~鶴ヶ島から考える世界を覆うプラスチックごみ~が市役所504号室で埼玉県環境部水環境課の鈴木健太氏を講師に迎え開催されました。たくさんの市民の方々の参加をいただき、プラスチックゴミへの関心の高さが、うかがわれました。
講演では、海洋プラスチックごみは、その多く(70~80%)が陸上で発生し、このまま進むと2050年には海の魚と同じ量のプラスチックごみが発生するとのこと。
マイクロプラスチックは5mm以下の物を言い、自然の中では分解されず、回収も困難と言われています。人間への健康影響は不明、今後研究が進められるとのこと。
世界では2050年までに海洋流出プラスチックごみを無くすることをG20大阪サミットで合意しました。
我が国や県ではプラスチック全般の取り組みみの中で、「レジ袋有料化義務」を明記しました。埼玉県ではプラゴミ削減手法の検討のための調査を実施している段階です。
埼玉県の河川調査ではプラスチックごみが全体の半分、そのうち食品プラ容器、レジ袋の割合が65%を越えて高いことがわかっています。
レジ袋などビニール袋は、河川など水に濡れると汚れ、乾燥した物の約3倍もの重さとなってしまうなど、ビニール袋は見つけたらすぐ拾うことが最も効果的であるとのことでした。いろいろなイベントでゴミを持ち帰る習慣やポイ捨てをしない、一人一人の意識が大切であり、外でも家の中と同じようにきれいにすることが大切です。
講演の後、質疑応答などがあり、
プラスチックごみの市民としての取り組みや行政や企業の役割、市民の役割など、いろいろな視点での意見が交換されました。
講演会で、参加者へのアンケートを実施し、その結果を整理しました。
回答を得た市民33名の結果は以下の通りである。
参加者の年代:60代から70代の世代が大部分で、10代、40代が各2名でした。

 プラスチックゴミに対して、どの様に、お考えですか。

 

 

 

 

 

ほとんどの回答は,質問の趣旨に賛同しているが、一部に便利になったことを不便にするのはなかなか難しいのではないかと言う意見もありました。
日常生活での取り組みについては、次の通りで、質問の項目の55%は知っているが実行していない
残り45%は時々、いつも実行している。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自由意見では、次の指摘がありました。
 

ゴミ問題は意識改革が必要
 環境問題は重要である。
 今回、このイベントでのゴミへの配慮は、ホッチキスの仕様はいかがか、子供や若い人の教育が必要で、意識を変える必要がある。
プラスチック問題を学ぶ必要がある。
 先進事例を紹介してほしい。 個人、団体、企業、学校
 市内の店舗のレジ袋の回収などの調査をみんなでやって、発表できたら
自ら取り組んでいる活動
 ミツロウラップを造るワークショップでマイクロプラスチックなどの勉強をしています。日本だけでなく、海外も同時に考える必要がある。
 男性もバッグを持つ、小さい水筒を持つようにする。
 自分の周りに落ちているゴミを拾いゴミ削減に努めたい 藤中3年
 便利な世の中、使わない、造らないは大変、ゴミを自宅に持ち帰って、処理するのは良いですね
 一番は、人の心をどう動かすかにかかっている。まず、自分が動きたいと思います。
 お酒好きですが、焼酎の量り売りの店があるが、沢山有ると良い。
 意識が低いのが問題で、意識向上の教育をどれだけやっているのか、これからの時代を担う若者への教育が問題等ではないか。
 日々の生活で、あまりにも大量となってしまい、一人でも実行下されればと思う反面、実行が大変である。子供たちにPRする事による効果はあると思います。親も両親への効果大です。幼児に注意されると自然に従っている大人達がいます。
 企業、市民の両方の活動が大切と思う。自分はアンケートの中で、実行出来ていない物が多くあります。口座を聞いて、少しでも実行したいと思います。
 中学校にもイベントのPRをしてください。
 プラスチックゴミを減らす努力をしているつもりですが、まだまだと感じました。しかし、便利な生活をしている現代では、実行することは現実的でないと感じました。
 個人で減らす努力をしているが、難しい。国も真剣に取り組む必要がある。
具体的取り組みについて
 イベントの後のゴミを持ち帰る運動
 行き過ぎた包装について、流通業者との交流により抑制を考えられないか
 スーパーのスチロール容器は過剰、なるべく包装は減らし、ゴミを少なくするようにしてほしい。プラスチック問題はみんなが早く考えることが良い。
 レジ袋は禁止にしてほしい
 問題が予想されることから予防的取り組みが必要と思います。
 越谷市のように鶴ヶ島市も「スマートプラスチック宣言」できたら
 プラスチック製品に課税し、高くなれば、みんなが使わなくなる。
プラスチックゴミ処理問題
 埋立地でプラゴミの見えるところも有り、埋立地事業許可の方法などがないのか
4
 生ゴミ発電、プラスチックと混焼し、エネルギー回収する道を平行して積極的に進めたらどうか
 プラスチックを燃やせば問題解決になるの?
 燃やすことによるCO2?
 埋めると、災害により流出すると、海洋プラスチックゴミ?
 過去のメチル水銀、Nox、合成洗剤などの環境対策の経験をプラスチックにも生かせるのではないか。


まとめ
今回の取り組みは、市民情報交換会のテーマとしては初めてであり、参加者の数が心配されたが、期待を上回り、33名に及び、スタッフを入れると40名を越える参加者となった。
プラステックゴミへの関心
● プラスチックゴミに関心を持つ市民が参加してくれており、意識も高いことから、この取り組みを広げていく活動を継続する必要性を感じた。
一人一人の意識が大切
ゴミ問題は,一人一人の意識が大切で、ゴミをポイ捨てしない、ゴミは見つけ次第披露、イベントのゴミは自宅に持ち帰って処理をする等の意見があった。
現実は人の見ていない場所ではゴミのポイ捨てが横行している。人の見ている所やきれいな所にはゴミ捨ては少なく、人の見ていない所では多いことから,市民はゴミのポイ捨ては良くないことと言う意識は持っていると想定される。
● この意識を高めるためには、ポイ捨てゴミの後始末に必要な活動の状況や活動への参加を促すことにより、体験してもらうことの積み重ねが大切
● 子供への教育が大切
プラステック使用製品をなるべく使わない
プラスチックを使用した製品は多岐に亘っており、気づかずに利用している製品も多い。
アンケート調査でも、日常生活における、代表的なレジ袋等の知識はあっても、日用品の多くの製品にプラスチックが利用されていることの理解が少ない。
● ゴミの中で、大量のレジ袋や商品包装材などのリサイクル方策など検討が必要
プラステック製品は廉価で便利でなくせないのではないか
非常に便利な素材としてのプラステックを使わないようにすることは、不便になることや費用がかさむことなど、なかなか困難ではないかという意見もあった。
● このため、自然の循環系から外れたプラスチック製品を光や微生物で分解される素材の開発などに関する情報のPRが必要である。


ゴミ問題のイベント告知について
参加者からの要望として、中学、高校などへ、もう少し告知してほしいとの意見があった。
今回は、教育委員会を通じ、各学校へチラシを配付し、高校にもスタッフが依頼に伺っている。
また、広報や公共施設でのポスターの掲示による告知を行った。
● 告知が足りないとの意見を考慮すると、関心を高めるための方策などを検討する必要があると考えられる。

 


 

日本の取り組み
​世界の取り組み
bottom of page